壁面緑化は屋上緑化と同じく、植物を使った温暖化対策の1つです。緑のカーテンとも呼ばれるこの方法は、壁面を植物で覆うことで、強い日差しを遮り、壁面や建物内部の温度が上昇するのを防ぐ効果を得られます。これにより、冷房の設定温度を上げることができれば、電気料金の可能です。また、光合成による二酸化炭素の削減効果もあります。
壁面緑化には大きく分けて二つの方法があります。一つは壁面に直接植物を植え付ける方法、もう一つが蔦植物を利用し、支柱やネット、壁面に蔦を絡ませ壁を覆う方法です。
家庭で行う場合、手軽なのは蔦植物を使う方法です。壁のすべてを覆うことは大変ですが、主要な窓をカーテンのように覆うだけでも効果があります。
壁面緑化に向いている植物は、冬になると葉が落ちる落葉性のものです。夏場は日差しが遮られた方が涼しく、快適に過ごすことができるのですが、冬になると日差しが遮られてしまうとさらに寒くなってしまいます。そのため、一年を通して葉が落ちない植物は、壁面緑化には不向きなのです。
植物は生き物なので、どうしても手入れが必要です。虫による被害や病気、壁に直接植え付けた場合には、育ちすぎて根っ子が壁を傷つけないように注意が必要となります。
また、隣家にも配慮が必要です。住宅地など、家が密集している状況では、蔦が伸びすぎた場合や虫がよってきた場合などは、隣家に迷惑がかからないようにしっかり手を打ちましょう。
壁面緑化に取り組むことによって、現代都市の問題である室内温度の上昇や騒音などを抑制することができ、私たちはより快適な生活をすることができるようになります。
admin
2017年2月27日